English learning for gardeners

ガーデニングを通して英語の勉強をしています。

グリーンカーテンの英語訳は・・・

グリーンカーテン和製英語ですが、英訳は green wallだというサイトをいくつか見かけました。これには違和感を感じます。green wall で検索すると、壁面緑化の画像がほとんどです。

www.telegraph.co.uk

 広義ではgreen wallに入れてもいいのかなと思いますが、グリーンカーテン=green wall ではありません。では、どんな英語がふさわしいか。

 

目次

 

  1.海外にグリーンカーテンはあるのか

 

 まずは、海外でグリーンカーテンを作っている人はいないか、色々な単語を組み合わせて画像検索しました。green, wall, sunscreen, sun shade, vine, bitter melon, bitter gourd.... 

 

結果、海外発のグリーンカーテンを2つだけ見つけたのですが、どちらも日本人によるものでした💦 しかし、日本人の作ったグリーンカーテンを海外の人がどう表現したかが分かります!

 

まずは一つ目 

ザ・ヨークシャー・アーボリータム(ヨークシャー樹木園、イギリスのヨークにあります)のディレクターのブログから。

彼は、日本人の友人が送ってくれた写真を以下のように紹介しています。

johngrimshawsgardendiary.blogspot.jp

 

  My friend Tomoko Miyashita has sent me pictures and some comments about the useof  the cucurbit Momordica charantia (Bitter Gourd) in Japan, where it is often used, as she does (above), as a fast-growing sun-screen to shade homes from strong westerly sunshine. 

 

 友人のミヤシタトモコさんが、ゴーヤが日本でどのように使われているか写真にコメントを添えて送ってくれました。彼女が写真でしているように、日本でゴーヤは、強い西日から家を守るための早く育つ日よけとしてよく使われています。

 

A Japanese screen  彼は、グリーンカーテンをこう表現しました。日本独特なんですね。ブログではその後ゴーヤの話がメインになってしまい、グリーンカーテンに対する感想が無いのが残念ですが、そのブログに対してある人が「似たようなのをイタリアのカンパニアで見た」とコメントしているので、グリーンカーテンのレア度の高さを感じます。

 

二つ目は、アメリカの絵本作家のブログから。彼女はブログで、カリフォルニア州にあるCream pan http://www.creampanbakery.com/というパン屋さんで栽培されていたグリーンカーテンを紹介しています。アメリカ発!と思ったらオーナーは日本人でした(^^; 

Big Skies at the Beach and other babblings | Secret Agent Josephine

 

f:id:attsung:20170701104501p:plain

 

 And then on the other side of the building was a trellis of bitter melons! I actually didn’t know what they were but a nice woman was walking by and overheard me wondering about them aloud to Bug. How ingenious is this? The vines act as a sun shade to the restaurant inside AND they grow melons! Or something like that. There were also some sunflowers and something growing along the bottom that I didn’t really look closely at because I was too overwhelmed by how cool the vine sun shade was.   

そして建物の反対側にはゴーヤのトレリス!実際はこれが何か分からなかったのですが、バグ(娘のニックネーム)にこれは何だろうと話しているのを、歩いていたステキな女性が聞いていました。(※つまり、ステキな女性からこの後教えてもらったのかな?)これはどのような工夫があるのか?つる植物はレストラン室内のサンシェードとして働き、しかも、メロンが生るのです!そこにはひまわりや下段には何か栽培されていたのですが、もっと近づいて見るということはしなかったです。なぜならそのクールなつる植物のサンシェードに圧倒されていたから。

trellis of bitter melon, vine sun shade トレリスに見えるのでしょうか。好印象のようなので、ぜひカリフォルニアで広めてほしいですね。

 

2.つる植物を日よけとして使う考え方

 では、海外ではグリーンカーテンという考えはないのか。調べてみると、つる植物で日よけを作るという考えはあることが分かります。以下は、ミネソタ大学のサイトから

 

Vines: growing a living screen : Yard and Garden : Garden : University of Minnesota Extension

 

Vines: growing a living screen

Plants can be used to create a shady screen for a porch, deck or arbor. Vines growing on a trellis provide some of the privacy of an indoor space, outdoors.

つる植物:生きているスクリーンを育てる

植物をポーチ、デッキやアーバー(あずまや)の日よけとして使うことができます。トレリスをつたって育つつる植物は、室内や屋外のプライバシーを確保します。

 

 サンフランシスコ発のニュースウエブサイト、SFGATEでも同じようなことが紹介されています。

homeguides.sfgate.com

 

 To cover an ugly fence, provide shade for a pool or patio, or to screen an unwanted view, fast-growing vines are a smart choice.  

 みにくいフェンスをカバーし、プールやパティオに日よけを作り、見せたくない場所を隠すのに、早く育つつる植物は賢い選択です。

 

3.英語訳はgreen living screenでどうでしょう

結論として、green living screenが一番近いかなと思いました。ただしこれも、画像検索すると日本のような栽培ネットではなく、しっかりしたフェンスにつる植物を這わせているのが分かります。海外の人に紹介する時は、日本の文化だという前提でいろいろ説明を加えたほうがいいかもしれません。